はい。例のごとく見出しは無視してください(このシリーズはこれで2回目、しかも今回が最後です)。本当にヨドバシカメラにコンポを買いに走ってはいけません。自作スピーカーの趣味は人生においてとても有意義なので、大切にしてください。僕がたまに挑発的な見出しを付けるのには理由があります。その背景には重要な本質が隠されています。単に真面目な見出しだとそれが伝わりにくいからです。
前回の記事では、正確な測定データがあれば、クロスオーバーネットワークの設計はかなり詳細に、しかも思うがままにシミュレーションできることを示しました。しかし肝心なことを言い忘れました。「マウスのスクロールをぐるぐる回す方法」では、ネットワーク回路の設計は何時間もかかってしまう、ということです。ほとんど勘に頼ることになりますから…
VituixCADのネットワーク回路設計には、Optimizerという素子の値を自動で最適化する機能が実装されています。何ということでしょう! すぐにそれを使えば良かったのです! 「もう、最初から言えよ!」と卵やリンゴが飛んできます。いつの時代も、誰であれ矢面に立つ立場は辛いもです。
幸いなことに、あなたはこのファンタスティックな機能を使うことで、一晩かかっていた設計を1時間で終えるようになるでしょう。そうすれば、ずっとパソコン画面にかじりついている根暗な人生は終わり、(彼)彼女と美味しいイタリアンを食べに行ける明るい未来が開けます(今はもうしばらく自粛が必要ですが…)。嘘は言いません。僕は何度も美味しいイタリアンを食べに行きました。あなたのライバルはすでにフレンチの人気店に行っているのかもしれません。つまり…… あなたは一刻も早くOptimizerの使い方をマスターする必要があるのです!
『自作スピーカー マスターブック』編集者。