スピーカーの周波数特性を測定するには

『自作スピーカー デザインレシピ集 マスターブック』2Wayトールボーイ・バスレフ型作例から
ネットワーク回路なしのツイーターとウーハーの周波数特性(赤:ツイーター/青:ウーハー)

目次

インパルス応答測定の原理

スピーカーの周波数特性の測定には、インパルス応答測定が必要不可欠です。まずはインパルス応答測定に対応しているソフトウェアを用いる必要があります。周波数領域(Frequency domain)と、時間領域(Time domein)は相互に変換可能で、測定時にはインパルス応答を取得します。

ソフトウェアとハードウェアの準備

スピーカーを自作するための測定までに必要なものは以下の通りです。

  • 測定ソフトウェア ARTA
  • 測定用マイクロフォン
  • オーディオインターフェース
  • パワーアンプ
  • 接続ケーブル
測定用マイクDayton Audio EMM-6

オーディオインターフェースTASCAM US-1×2

『自作スピーカー 測定・Xover設計法 マスターブック』
スピーカーを自作する時に必要な測定の方法の詳細は、書籍『自作スピーカー 測定・Xover設計法 マスターブック』で詳しく解説しています。印刷版と電子版で発売中。

疑似無響室によるFar field測定

中高域を測定する方法です。エンクロージャーに取り付けられたツイーターとウーハーを測定します。

近接セッティングによるNear field測定

低域を測定します。ウーハーの特性や、バスレフ型スピーカーのポートの音圧を測定できます。

写真のフルレンジ型スピーカーの低域の特性(Near field測定)の結果は、『自作スピーカー デザインレシピ集 マスターブック』P26に詳細を掲載、結果を解説しています。